第22回 <鞄が欲しい> (2007年11月11日)
先日兵庫県の「神戸元町」に行く機会があり、ぷらりと立ち寄った本屋さんで、ある万年筆画家の書いた鞄の本を手にした。
もちろん「大の鞄好き」の私には、大変心躍る内容で、福岡に戻る新幹線の中で興味深く読ませて頂いた。
余程その「本の世界」に入り込んだのか、博多に到着するのがいつもよりも随分早かった様に感じる。
何でも好きなことに没頭すると時間の経つのは早いものである。今回の主人公はこの本にして、私の心に留まったその一部を抜粋して紹介しよう。
ある鞄に感動したりするのは、その鞄の背後にある人の心に触れるからだ。
私の鞄選びはそういうものである。
皮や素材の専門的知識は無い。
自分がその鞄に何かを感じるかどうかだけが選択基準になる。
人生の最大の喜びは人との出会いと交流である。
鞄にも出会いがあり交流がある。
良い鞄と巡り逢う事は日々共に歩く友を得たようである。
人間の最高の苦しみは孤独である。
宗教はそのあたりのツボを実にうまく捉えている。
良い鞄には癒す力もある。
耐えられない時は鞄をじっと抱く。
少し心がやわらかくなる。
古山浩一『鞄が欲しい』より
この作者には大変失礼だが“鞄キチ○イ”と呼ばれるに相応しい人かもしれない。(もちろんこれは尊敬の念から発する言葉です。)
どうやら私と同じ趣味を持ち、色々な鞄を集めてはまるで「子供がおもちゃに夢中になり遊んでいる」かのようなシーンが想像させられる。私がそうであるように・・・。
私がこの「本の一説」を読んで、改めて大切だと想う事は
「"鞄"自身には心は無いが、作り手のこころは宿る」
という事である。(鞄に限らず物作りには全て当てはまる気がします。)
もちろん鞄の中には、作り手の心など微塵も感じられないものも沢山あるが、「心ある鞄」というものは、出合った瞬間に色々な事を語りかけて来るし、それなりに心惹かれる雰囲気を持ち合わせている鞄である。
使い込んでいくと、まるで自分の生活観を映し出すように変化し、その表情に愛着が湧き、愛おしくさえ感じられる様になる鞄である。
さて皆さんはそのような鞄をお持ちですかな!?
もちろん、私には宝物のように可愛がっている鞄がある。
私もAGOを通して、このような「心鞄」をお客様にお届けしたいと考えています。
それではまた次回 オーナー後藤
これが私の「心鞄」。
私の手元で満14才を迎え、これからもお世話になるカバンです。
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